はずしたタイヤをそのまま放置してはいけません!
太陽に当てるなんてもってのほかです。
タイヤのゴム質は直射日光(紫外線)によって劣化し性能を低下させる原因です!スタッドレスは基本的に2・3シーズンが寿命といわれています。
構造上、ゴムを柔らかくしないと雪道でグリップしません。最近タイヤメーカーではゴムが硬くなるのを防ぐ為にスポンジのような発砲ゴムを使っています。これは、何年経っても安定した柔らかさをもつからです。
しかし、技術的に製造難易度が高く均一の発砲状態になったゴムを作るのは難しいようです。
そこでオイルを混ぜることでゴムを柔らかしアイスバーンでもグリップしやすくします。
でも、困ったことにオイル分は少しずつ抜けてします。
新品は、キチンとした性能を発揮するものの、翌シーズンは10%以上性能が悪化することも珍しくないのです!とくに直射日光や雨が当たる場所で保管しておいたタイヤは一夏で表面が固くなります。古いスタッドレスはグリップが悪いと言われるのはこのためなのです。
では、どうすればいいのか?
(1) 泥、融雪剤や、油脂などの付着している場合は、水洗いして水分を拭き取る。
(2) 日陰や通気性の良い場所で保管して下さい。直射日光、雨および水、油類、ストーブ等の熱源および電気火花の出る装置を避けて保管します。
※日陰がない場合はタイヤカバーや黒いごみ袋などで覆い密閉し直射日光は避けましょう。
(3)タイヤ単体での保管の場合、ラック等に立てて保管が基本。内面に異物や水が入らないように保管する。
(3) ホイール付きでの保管の場合、接地部の変形をおさえるため、なるべく横にして保管する。
(4) 乾燥した空気に触れてもオイル成分は抜けます。さらに温度の上がらない場所に置くのが良いです。スタッドレスタイヤの特徴である柔らかいゴムを硬化させないためにも正しい方法で保管しましょう。
きちんと保管しないで溝が有るからといって使えば使うほど、危険度が上がります。
スタッドレスタイヤは冬の間の保険と思って下さい。新品ほど安心できる保険ということです。
できれば、発砲ゴムのスタッドレスを選びたい。経年劣化がほとんど起きない為に3シーズンは使える。タイヤは一年に5ないし10%進歩すると言われる。山があるからと長く使えば使うほど、実は時代遅れになっている。スタッドレスタイヤは保険と思って投資するべきだ。
掲載日:2005.3.22